手提猫のごろごろごころ

手提猫の感想・雑想・備忘録

雪の女王 白い馬車

あまり言及されてないんですが、雪山で倒れていたゲルダを暖炉の前で毛布巻きにして抱いて暖めていたラギ。そこに至るプロセスは(当然といや当然ですが)描かれておらず、ゲルダ貞操の危機などとイカンことを思ったのは私だけですか?そうですか。
…コホン
物語の転換話で起承転結が明確にあったわけじゃないけど欠かせないお話。吟遊詩人ラギと再会。猟師小屋へ無理を押して一人向かうゲルダ、自分が選択したとはいえ厳しい現実と暖かな幻影。一縷の望みを持ち歩いてきた緊張の解放〜号泣、ちょっとヤバかった。

「旅は生きる事だ。そのことを知らぬものの旅は何の価値もない」
このセリフはかなりヤバかったなぁ。
最初はただの童話集だと思ってたけど次第次第に深みが増してきましたョ。