手提猫のごろごろごころ

手提猫の感想・雑想・備忘録

マイマイ新子と千年の魔法 変わるもの、変わらないもの

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観た人は称賛し、観なかった人は存在にすら気付かない…かもしれないけど大変結構な良作でした。

かくいう私も、その高評価を見て観たくなったので、応援活動されてる方の行動は決して無駄ではなかったかと。

大阪周辺でも今週末までということで早起きして八尾アリオムービックスまで行ってきた。
通勤渋滞に巻き込まれながら、ちょうどいい時間に到着。
朝9:45〜 一日一回上映…。でもまぁ平日初回1200円とのことなのでエェかぁ。

で、観た(以下ネタばれあり)。

噂に違わず、何か大きな事件が起きるわけでもなく淡々と緑の多い中で生きる想像好きな山口の小学生ライフを見せてくれるわけです。

でも世界は子どもだけではなく大人もいての世界なので嫌がおうにも彼女たちも大人に関係し、大人化していくわけですな。

1000年経っても変わらないもの。
舞台は50年前でテレビも普及していない時代の頃で現在とは暮らしも雲泥の差だけど、1000年経っても変わらないものが50年やそこらで変わるわけなく、作品に込められた変わらない1000年の魔法はきっと現在にも脈々と続いているに違いない。

でも、作品中、変わるものも結構いっぱい描かれていて感心。一番わかりやすいのが人の死、と主人公をも含んで転居などでの別れ。
今よりもっと人の死が身近だった頃だもの、その描写が不必要に深刻でなく描かれているのが秀逸。
ラストシーンもなんともあっさりしていていっそ清々しい感じ。

ジブリブランドがついてなくてもこんな素敵な映画が上映されているというのにね。

なるほどもっとたくさんの人に観てもらえればいいのにと思った作品ではありました。
テレビにかかりますかね〜?

NHKの夏休みアニメ特選なんかで放送されそう…。