手提猫のごろごろごころ

手提猫の感想・雑想・備忘録

たまこラブストーリー

せっかくはてなの有料会員なのにただのツイッター保管庫ではもったいないと常々思っている昨今、先の月曜日に観た「たまこラブストーリー」がいい感じに余韻が残ってるので、忘れないうちに久々に書き残しておく。

たまこまーけっと は佳作の一つとして記憶していて好きな作品の一つとして挙げることができる。
でも、そんなに世間で大ヒット、という印象でもなかったので映画化されるという報を聞いて驚いたのもたしか。
それも「たまこラブストーリー」としてタイトルのどこにも「たまこまーけっと」の文字すらなく…。それもわざわざ「ラブストーリー」なんてこっ恥ずかしい直球なタイトルをつけるあたり、まーけっとで消化不良だったもち蔵との関係を描くんだ!という並々ならぬ意気込みすら感じた。(まーけっと劇場版、ならデラが帰って来て何か事件!みたいな展開だったかもですね)
 
とはいえ、映画化の報に接してからしばらく忘れていたんだけど(^_^;)、GW前くらいにあちこちで「観たよ〜」という記事を見る様になって「もう上映してるんだ!」と…。
観ると決めたら事前にレビューやPVですら観ないんだけど、もれ伝うに結構好評価っぽい。楽しみも増すと言うもの。
 
で、運転免許証の更新もあったし(2H講習付w)、会社を休んだ先の月曜日、門真の免許場から京阪電車に乗って京都は三条、鴨川を渡ってMOVIX京都で観た。劇中舞台の商店街からは一番近いね。でも上映館少なすぎるっすよ。
 
さて本編…の前の
同時上映「南の島のデラちゃん」
これから始まる本編の登場人物などをさりげなく?説明も兼ねて、また、人語を話すトリという最大のファンタジー要素をこちらに配することで本編がちょっとリアルに近づいた印象有りです。
 
本編。最初のナレーションでやられた!と思ったのが、たまこ視点の物語かと思ってたら、もち蔵視点だったこと。近くて遠いままならぬ存在に思い巡らしイジイジするのももち蔵。お恥ずかしながら同性として、またかつて高校三年生だった男子として結構見入っておりましたw。

で、鴨川飛び石のシーンでそれまでの関係性を変容させる言葉を経て、心情描写の中心はたまこ側にシフト。 まったくと言っていいほど免疫のないたまこが今度はあたふたする描写がかわいくていじらしい。
 
観てる方も最終的にどういう返事をするのかわからないんだけど、正直どういう結末でも二人が納得するならもうそれでハッピーエンドだなと思った。
 
あと、間の取り方が上手いなと思ったのですよ。やりとりもさることながら空間のね、スクリーンの四角の中のキャラクターの配置。思い馳せる時はキャラをぐっと端によせて何もない空間を作っていて効果的。
 
クライマックスは多少ベタな気もしますが、糸電話に絡むたまこのアクションが楽しいので一種独特な名シーンが生まれたかなと。(場所が場所だけに危ない危ない!とちょっと気にはなったんですけどネ)
私も上京する時の新幹線は京都駅からなので、次利用する時はきっと回想するんだろうなぁ。

マーチングフェスティバル出場を目指してのバトントスの練習が一つの縦軸になって「上手く受け取れない」ってのも判りやすくて印象的でした。

「傑作!」と大判は叩きませんが、大変かわいらしい作品だなと思います。
メディアが出たらまた改めて観てみたいと思いました。

 
他…
スタッフロールに協力:ひらかたパーク とあってどこかロケっぽいとこあったかな?と思いましたが、何かイベント?や京阪電車ヘッドマークにもなってたんですねぇ。