手提猫のごろごろごころ

手提猫の感想・雑想・備忘録

びんちょうタン タダモノではないな

なんだかいきなりめちゃめちゃ楽しみな作品になりました。
1,2話を見て持った印象が、3,4話で決定付けられたというか…。

物語もそうだけど技術的なところも相当ではないかな?(詳しくは知らないけどさりげにすごいことしてるような…)
例えば「光」の演出。先ず気づいたのが、くぬぎタンを乗せた馬車が出発するシーンで、メイドさん達に馬車の陰が落ちるところ。すごく手が込んでるんでないかな?(馬車内のくぬぎタンの揺れとか…カーテンとかも一緒に揺れてるのね)。あと雨上がりのシーン、特にお屋敷に帰る際、背景がぱぁっと西日に照らされるところとか。
キラキラ光るデンデンムシの足跡?とかも。

あと、それが作品の良し悪しにどう絡むかなんて言及しないけど、エンドクレジット見る限り海外に制作出してないんだね。

びんのお誕生びん

前回「びんちょうタンは自分を哀れんでいたりしない」と書きましたが(そのことについては式船さんよりトラックバックも頂いて恐縮です(^^))、間違いではなかったな、と。
「おめでとう、私(^^)」、てセリフも関東勢の皆様のブログを拝見して、あぁひょっとして切なさバクハツするのかな?なんて思ってたけど、意外と(でも安心)あっさりした感じでネガティブな印象はなかったな。
誕生日ネタって大抵、予想外にお祝いされて、ちょっと泣きが入ってハッピーエンド、ってのが定石なんだけど、基本は踏まえているとはいえ、びんちょうタンに関してはちょっと違う描き方で興味深い。
予想外にお祝いされて嬉しいに違いないんだけど涙浮かべることもなく、淡々とご馳走をいただいて…。お祝いの席より、びんちょうタンが涙を浮かべたのはその前、転んでお米をこぼしたところなんだよねぇ。生活に密着しているからかな(^^;)。少なくとも価値観としてはその日のお祝いやご馳走より、日々のお米の方が上だったのかな〜などと。

で、良家のお嬢様だけどガラス越し、柵越しのくぬぎタンが対位的に描かれて、びんちょうタンのキャラクターが際立っている。
「幸せってなんだっけ?」
ほんと、そんな感想持ってしまうなぁ。

来週くらいには二人の接触があるのかな?

雨の日曜びん

安易に「癒される」というコトバは使いたくないんだけど、雨漏りのしずく、カエルとびんちょうタンのセッションのシーンは結構好きかも。こうべを振って耳を傾ける様子ったらいいね!
いきなり竹馬に乗れるちくタンもすごい(^^)。シリトリ…ツッコミ、ツッこまれ、うは、かわいい。
水戸納豆が出てきましたが、てぇと水戸があるんだな?というツッコミは野暮というものか。

こう、湿気のある空気と、雨音が故の静けさ、が感じられた(雨音だけの演出ではあるまいなー)。

おでかけするびんちょうタン、いつも引きずってる帯をちゃんとたくし上げてるのに感心。いつでも素足なのにね。

この作品、タダモノではないなー。

〔余禄〕
ある物に夢中になると脳内変換フォーマットができてしまうのか、NHKラジオの深夜番組が「ラジオ深夜びん」に聞こえて笑た。